実はカミングアウトしていないだけで、潜在的な三国志マニアというのは相当な数がいるようだ。おそらくこのコラムで三国志ファンを増やすための鋭い計略を2度に渡り披露した成果だと思うが、今や日本国民の二人に一人は三国志マニアという時代なのである。
そんなことない!僕の、私の周りには三国志マニアなんていないわ!いやんバカん!という人は、まだまだ観察力が足りない。
例えば、三国志になんて興味がない顔をして休日の度に釣りに出かける職場の課長。でも、よーく見てごらん? ほら、課長はいつも釣った魚を優しく海に返しているだろう? キャッチアンドリリースをしているだろう? ……そう。それこそまさに彼が三国志ファンであるという証。課長は、孔明が南蛮征伐を行った際の「七度捕らえて七度放つ」の故事を、釣りで再現しているのである! ほら見ろ、その証拠に魚も最後には心から課長に服従してるじゃないかっ!!
また、最近秋葉原でミニスカの股を広げて下着を露出し、迷惑防止条例違反で逮捕されてしまった自称アイドルのSさん。彼女も立派な三国志マニアなのだ。彼女は決してただ下着を見せたかったわけではない。北伐の際、孔明があえて城門を開け放ち、敵軍の警戒を誘い退却させた「空城の計」。彼女はその空城の計にならい、あえて股を開くことによって敵に疑念を沸かせ、退却させようとしていたのである!そして失敗したのである!
また、最近悪趣味になってきて、夜ごと「鞭で打って! 打って!」と叫ぶようになってしまったあなたの彼氏。……そう。彼こそはもはや疑うべくもない三国志マニア。彼は、赤壁の戦いでの黄蓋と周瑜の例を真似た、苦肉の計を実行しようとしているのである! わざと鞭で打たれて、入り込んだ敵の間者を欺こうとしているのである!
言うまでもないがもちろんそうして敵軍を油断させ、火計を狙っているわけだ。きっと今度は、彼はローソクを持ってあなたのところに突撃して来るに違いない。
……そして最後に、オレを含め定職につかず部屋にこもっているニートたち。オレたちこそ、出仕前の孔明にならい、真に仕える主を見つけるまで隠遁生活を送っている伏せた龍、伏龍軍団なのである! ただ伏せている時間が長すぎて、飛ぶための筋力がなくなってしまっただけである!!
というわけで、キミもぜひ自分の周りの「隠れ三国志マニア」を探してみよう!
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